ポジティブ心理学研究所

幸福度(EQ)アップの研究所です。ポジティブ心理学に出会う前の古い記事はネガティブなので注意。

なぜ人間は定期的に異世界にワープしないと苦しくなるのか

子供のころには容易に異世界へ入り込むことができた。

ゲームをすればゲームの世界へ入り込んだし、世界を救う勇者になったり、モンスターを育てるブリーダーになったり、スタント顔負けのアクションスターにだってなれた。

アニメや漫画を見れば、主人公を応援し、物語に固唾を飲み、登場人物たちと喜怒哀楽を共にし、一緒に異世界を旅することができた。

しかし大人になるほどそれは難しくなる。

漫画をみてもアニメをみても、ドラマをみても、ゲームをしても、中々その世界に入り込めなくなる。
これは経験を積むこととトレードオフだ。自分が現実での経験を積んだばかりに、そんなバカな、そんな滑稽な、そんなうまくいくわけない、この業界でそういうことはありえない、様々な思念が異世界と現実の出入口を塞いでしまう。

しかし人間は子供のころから大人になっても、変わらず自分の生きる世界とは別の異世界を求め続ける。

尤も、大人になるとそれは現実逃避という言葉に変わるが。

なぜ人間は絶えず、定期的に異世界にワープしていないと苦しくなるのだろうか。

現実世界にも様々な享楽はある。

しかし我々はそれすらも不満に、絶えず異世界を求め続ける。

現実を舞台にしたドラマだって架空の人物たちが織りなす異世界だ。

なぜ人間はこれほどまでに異世界を求め続けるのだろうか。魔法を使える世界などこの世のどこにも存在しないというのに、なぜ我々の先祖はそういった世界を想い、作り続けてきたのだろうか。

ファンタジーとは一体なにか。現実とはいったいなにか。異世界のその先に一体なにがあるというのだろう

飽き飽きした「既知の世界」から「未知の世界」へ旅立つことに知識欲的な気持ちよさがあるのだろうか。いつもとは違う帰り道を歩いたような新鮮味がそこにはあるのか

最近の異世界

最近は異世界へ旅立つこともすくなくなっていて辟易としている。人間によって創作された異世界には想像の限界があり、どれも似たりよったりで新鮮味がないので「異世界」が異世界でなくなっているということだろう

逆算すると異世界とは新鮮味のある場所だということも考えられる

ちなみにおいらにとって一番居心地のいい「異世界」は中島敦の作る世界のように思ふ。悟浄出世も名人伝もよくできた素晴らしい異世界だ。

李陵・山月記 (新潮文庫)

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中島敦はこれだけ読め!

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中島敦 山月記、李陵、名人伝、弟子、悟浄出世、悟浄歎異 (大きな字で名作を読む)

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