Macを買うと最初からたくさんアプリが入っていて、Launchpadを開くと「その他」というカテゴリの中に何やらたくさん知らないアプリが入ってますよね。
謎の面々すぎて、そっと見なかったことにして閉じる方が多いと思います。
もちろん中にはQuickTimeなどのお馴染みのアプリケーションもありますが、大半が名前から中身が想像つかない方々ばかりです。
自分もここらへんにあまり詳しくないのでひとつひとつ調べてみることにしました。
QuickTime Player
お馴染み、Macの標準のメディアプレイヤーです。
ビデオ再生、録画、録音などができます。wmv等を再生できないのが瑕です。
決して使い勝手がいい、とは言いがたい代物。VLCにお世話になることのほうが多いでしょう。
テキストエディット
Mac標準のテキストエディターです。Windowsでいうところの「メモ帳」に当たります。
といってもメモ帳よりは高機能で、文字の大きさや色を変えたり装飾などをつけたりできます。いわゆるリッチテキストというやつです。
普通にプレーンテキストとして編輯したい場合は設定を変えることで完全な「メモ帳」として運用することもできます。
コードなどを書く場合ははっきり言って力不足でVimやSublime Textなど然るべきエディターを使った方が幸せになれるでしょう。
Grapher
数式を打ち込むことで数式からグラフを作成してくれます。
グラフはJPGやPNGなどの形式で出力することもできます。
2Dグラフだけでなく3Dグラフも作れて、そっちまで行くと完全に数学できない人には使いこなせる気配がありません。
2Dは白と黒だけで極々地味な画になりますが、3Dグラフにすると中々サイバーで未来的なかっちょいいグラフが作れます。
数学のできる興味ある方は使用方法を調べてみると面白いことができるかもしれません。一般人が使う日は訪れないでしょう。
Macのアプリ「Grapher」の華麗なる3Dアニメーション – オーケーマック
DVDプレーヤー
はい。
その名の通り、DVDプレーヤーなのでしょう。きっと
メモ帳並のストレートなネーミングに好感が持てます。ピカチュウという生物にピカチュウと名付けるサトシ並のネーミングです。
Time Machine
ここまで挙げたアプリケーションの中で最も実用性に優れるアプリです。
メインディスクとは別のストレージを用意することで、そちらに現行のMacのフルバックアップを取ることができます。
もしもの時のためにエロ画像などの大切なデータはバックアップをとっておくことが大切です。
バックアップにはApple純正のTime Capsuleを使用するのがおすすめです。無線なので、いちいち機器を繋いだり、場所の制約にとらわれずに家の中でネットサーフィンをしながらでもバックグラウンドで自動的にバックアップを取ってくれます。
初めてのTime Machine設定&ドキドキ復元大実験|Mac - 週アスPLUS
Font Book
インストールしてあるフォントの閲覧・管理を行えるアプリケーションです。
フォントの書体の確認等が行えます。またここからフォントをインストールすることもできます。
チェス
チェスです。西洋将棋と呼ばれることもあります。
ご想像の通りチェスが指せます。
iPhoneでお馴染みのGame Centerと連携しているアプリです。オートマッチングで対人戦を行うこともできます。
3D視点っぽいですが視点は変えられないようです。Winsows標準のチェスだと視点を自由に動かせたのでそこはWindowsに軍配でしょうか。
腕に自信のある人はいかがでしょう。
スティッキーズ
ポストイットなどの付箋のデジタル版です。
デスクトップに付箋を貼り付けることができます。
メモを取っただけ取って後からどこに保存したかわからないということにならないためにも、備忘録としては常に目に見えるところ(デスクトップ)にあると便利ですね。
イメージキャプチャ
iPhoneやデジカメなどをMacに繋いだ時に、画像や動画を一覧で見れてそこからインポートができます。
iPhoto使いづらい、Windowsのようにインポートだけしたいという場合はこれを使うとよいでしょう。
と、iPhoneから画像を取り込む用途のソフトかなと思ってたのですが、本来的には名前にもあるように画像のスキャンの補佐をするソフトのようです。
スキャナー等がある場合はこれの活躍する場面が多そうです。
参考リンク:Mac OS X の「イメージキャプチャ」を使って手軽にスキャン→PDFがとにかく便利 | 2480Gadget
VoiceOverユーティリティ
テキストの音声読み上げに関する設定を行えるようです。
読み上げ自体あまり使う機会もないので、読み上げが必要な人以外にはあまり縁のないアプリかもしれません。
AirMac ユーティリティ
ユーティリティの前に、そもそもAirMacってなんだよ、と思ったので調べました。
まずはe-Wordsの記述。
Apple社の無線LANカードや無線LANルータの製品ブランド名。日本以外では「AirPort」の名称で展開されている製品シリーズで、日本では他社が既にこの商標を登録していたため「AirMac」の名称となっている。
AirMacとは 【 AirMac Express 】 【 AirMac Extreme 】 - 意味/解説/説明/定義 : IT用語辞典
続いてWikiペディア。
AirMac(エアマック、日本市場以外ではAirPort)は、アップル社が提供するIEEE 802.11方式による無線LANシステムである。 世界的には「AirPort」の名称で発売されているが、日本では関西電機によりすでに「AirPort」の名称が商標登録されていたことから、日本では「AirMac」の名称で発売されている。
要するに、Appleの提供する無線LANシステムのブランド名であり、日本以外ではAirPortと呼ばれているものということらいしです。
AirMacの名の下にAirMac Express、AirMac ExtremeというApple純正の無線LANルータが販売されているようです。これも知りませんでした。
より詳しくはこちらの記事にいろいろ書いてあります。
広田稔のMacでゴー!!(16):アップル製品は無線が快適! AirMacでケーブルレス生活を始めよう (1/3) - ITmedia PC USER
Mac、ニワカユーザーにはまだまだ知らないことだらけでした。
名前が抽象的すぎて悪いのか、概念がつかみにくい機能や製品が多いような気がしますMac。
ともかくAirMac製品があれば、このアプリを使って設定が可能だということです。
AirMacはこちらで比較ができます。Apple - Wi-Fi - Wi-Fiベースステーションを比較する
TimeCapsuleはバックアップできるストレージの附属したルーターということだったんですね。大発見です。
ここまで調べた見立てだと、MacユーザーならばルーターにAirMacを買って、その他にAppleTVを買えばかなり幸せになれそうということがわかりました。(Apple純正は高いから金あればね!)
移行アシスタント
起動してみたら、自己紹介してくれました。
"移行アシスタント"を使用すると、別のMac、Windows PC、Time Machineバックアップ、またはディスクから、このMacに情報(データ、コンピュータ設定、およびアプリケーション)を転送することができます。また、このMacから別のMacに情報を転送することもできます。
だ、そうです。
新しいMacマシンを買ったらこいつの出番というわけですね。
ターミナル
Windowsではコマンドプロンプト、Linuxでは端末と呼ばれているものと同等のアプリケーションですね。
パソコン初心者に恐怖を与える無機質な黒画面のやつです。(Macの場合はデフォルトでは白いけど)
これは一般的なユーザーにはあまり使用機会がありませんが、使う人はめちゃくちゃ使って、これがないと仕事にならないくらい重要なソフトです。
この無機質で文字だらけの画面で何でもできちゃいます。
興味のある方は自己責任でご利用ください。
Mac OS Xの隠し設定をこじあけるターミナルコマンド19 | ライフハッカー[日本版]
アクティビティモニタ
Macが実行しているプロセスのCPU使用率やメモリ使用率、エネルギー消費率などを確認することができます。
また、フリーズしたアプリケーションの強制終了もここで行えます。
コンソール
アイコンと名前だけ見るとターミナルとどこが違うのか、と思いますよね。
システムの吐くログやメッセージの履歴などが一覧できるようです。
使うことはほぼないでせう^^;
キーチェーンアクセス
ブラウザ等で会員制サイトへログインする時に「ログイン情報を保存しますか?」と聞かれますよね。
あれで保存したものがここへ保管されています。
ここへ保存すると、色々なサイトへログインした時に、パスワードを忘れてログインできないと言ったことを防げます。
またiCloudと同期することでiPhone等でもログイン情報を共有することができます。
パスワードの平文の情報が欲しくなった場合は「パスワードを表示」から表示させることもできます。
同様のアプリケーションには1Password等があります。
システム情報
Macを構成しているハードウェア情報、ネットワーク情報などを一覧で見れます。
Automator
認知度こそ低いものの、実はすごいポテンシャルを秘めたアプリケーションです。
Macのあらゆる操作を自動化するレシピを組むことができます。
手順の長い煩雑な操作や繰り返し操作などはこれを使って自動化することができるのです。
しかし、認知度の低さと学習コストの高さから多くのユーザーのMac内でただの容量の肥やしとなっていることが関の山です。
とはいえ、絶妙なところで痒い部分に手が届かなかったり、使用感がイマイチだったりするのでこれ覚えるくらいなら専用ソフト使ったほうが速いという実感があります。
AppleScript エディタ
Automatorで自動化できることをこれでもできます。
しかしこちらは完全にプログラミングしなければなりません。
ディスクユーティリティ
Macにマウント(Macから読み出せる状態にする)されている物理ディスク、仮想ディスクの情報を確認できます。
Boot Camp アシスタント
Boot Campは、Intel MacのハードディスクにMac OS Xを残したまま、Windowsをインストールするための任意のサイズのパーティションを作成する機能やWindowsのインストール後にIntel Macで使われている無線LANやビデオカードのドライバをインストールするためのドライバCD-Rを作成する機能を持ち、Intel Mac上でWindowsを動かすために必要な一連の作業を、あまり専門知識を持たない人にでも簡易に行える
MacのマシンでWindowsを使用することをサポートしてくれるソフトです。
これだけでも便利なのですが、Parallelsという仮想マシンソフトを用いるとMacを起動したままMacOS上でWindowsのウィンドウを使用できたりとさらに便利に利用することができるようになります。
DigitalColor Meter
フリーソフトでよくある画面上の色の情報を取得できるスポイトツールです。
どうやらMacにはそれが標準で搭載されていたようです。全く知りませんでした。
これでその他のフリーソフトは必要ありませんね。
ColorSync ユーティリティ
さすが元々デザインに強かったMac。これを標準で搭載しているのはデザイナーの支持を集めていたOSなだけある、といったアプリケーションです。
ボクにはちんぷんかんぷんですが、カラープロファイルの情報等を見れます。
よくわかりません。よくわかりませんが、こういうのがついてるからデザイナーの支持を集めていたんでしょうね。
グラブ
画面の一部を切り取ってスクリーンキャプチャしてくれるソフトです。
これもスポイトと同様でフリーソフトによくありがちなやつですね。それが標準で搭載されています。
Bluetooth ファイル交換
Bluetoothという無線通信の規格ではファイルの送受信も行えるようです。
ペアリングしている機器同士でそれを行います。
使ったことがないのでよくわかりません。
Audio MIDI 設定
よくわかりませんが音声機器などの設定を行えるようです。
X11
Mac OS X 上で UNIX の X アプリケーションを動作させるためのコンポーネント
らしいです。
起動するとこういう文章が表示され、続けるを押すと、「今すぐインストールしますか?」という割りにはそのままインストールが始まるわけでもなく、インストールの情報の載った記事に飛ばされるだけです。
なぜインストール機能すらついてないアプリを置いてあるのか、これでは何の機能も持たないただのアイコンです。
Macのアプリに入っている「X11」とは何をするソフトですか? - Yahoo!知恵袋
本当に有益なソフトはちょっとだけ
というわけでこれを機に今まで起動すらしたことのないソフトもありましたがを意を決して実行してみたりしました。
人を選ぶアプリケーションが多く、頻繁に使用するソフトは決して多くない印象です。ほとんどのユーザーにとっては無縁なソフトばかりではないかと思います。
それでも今まで、なんなんだこれは?ともやもやしていた部分が晴れたので少しスッキリしました。同じような方がいれば幸いです。
ところで、メーカー製PCのバンドルソフト群はこれの比じゃないくらいいらないソフトばかり入れやがりますよね。 初期構成は最低限、必要なものは自分で入れる。そういった意味でもApple製品のシンプルさが際立ちますね。