さて前回は
囲碁の主なルール
(1) 黒が先番で黒白交互に打つ。
(2) 石を囲むととれる
(3) 打てない場所、着手禁止点がある
(4) コウというルールがある
(5) 最後に陣地の多い方が勝ち
上記5つのうち(2)までを説明しました。
今回は(3)について学んで行きましょう
ルールその3 打てない場所、着手禁止点がある
石が盤上に存在し続けるためには呼吸する場所、呼吸点が必要だと前回説明しました。
着手禁止点とは、打った瞬間に石が存在できなくなる場所のことです。
例えば
この図の中の□印をつけた場所へは打てません。
打った瞬間に呼吸点がありませんよね?
そういう場所へは打つことができないことになっています。
他の例も見てみましょう。
図中のAとBに白は打てるでしょうか?
呼吸点がなくなるかどうか考えてみればわかります。
白はAへもBへも打つことができます。
しかし、Aへ打ったあとBヘ。同様にBへ打ったあと、Aへ打つことはできません。
少しわかりづらいですか?
図で見てみましょう。
先ほどの図のBの地点へ打った図です。ここへ打つことができるのは、打った後にひとつ上にまだ呼吸点がひとつ存在するからです。
しかし、この後、□へ打つことはできません。打ったら呼吸点がなくなってしまうことを確認してください。
他の例は以下のようになります。
どの場所も同様に白は□へ打つことはできません。
着手禁止点の例外
着手禁止点ですが、例外があります。
着手禁止点がダメな理由は、そもそも呼吸点を自ら塞ぐ場所へ打てないということです。
次の場合はどうでしょうか。
先ほどは白は△の地点へ打てませんでしたが、今回はどうでしょうか。
先ほどとは少し状況が違います。
よくみると△の黒石があと一手で取られる状態にあります。この状態のことをアタリといいます。(△の石がアタリになっている)
ちなみにこのアタリという言葉は、彼のアタリショックで有名なゲームメーカー・アタリの由来でもあります。
アタリになっているので、白は□へ打つとこのように相手の石を取ることができます。
するとどうでしょうか。
相手の石を取ったことで、白には呼吸点が存在しています。
着手禁止点の打てない理由であった、「呼吸点を塞ぐ」という状況では既になくなっているのです。
つまり、相手の石を取ることができる場合は、この場所は着手禁止点ではないということです。
まとめ
呼吸点を自ら塞ぐ場所へ打てない、着手禁止点がある。
しかし相手の石を取れる場合は着手禁止点ではない。
2日目は以上になります。 いかがでしたでしょうか。
まだまだ簡単ですよね?
次回はコウについて見ていきましょう。
不明点・質問あればお気軽にコメントください。
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