普通に2日ほどサボってしまってごめんなさい。 一日足りなくなってしまいましたね。 当日更新で穴を埋めましょう。
それでは今回は3日目。コウについて学習していきましょう。
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コウとはなにか
カタカナでコウと書かれてもまず何を指してるのかわかりませんよね。
まずはコウという言葉の語源について。
このコウというのは未来永劫の劫をカタカナにしたものです。こういえばなんとなく言葉をイメージできるのではないでしょうか。
もっと具体的にいえば、劫というのは仏教用語で、ひとつの宇宙が誕生してから消滅するまでの時間を指します。
つまりとんでもなく長い長い時間ということですね。
ではそのコウとは一体どういったものなのか、囲碁に立ち返って見ていきます。
コウの形
これが囲碁において、コウと呼ばれている特殊な形です。
さて一見なんの変哲もない配置に見えますが、何が特殊なのでしょうか。
黒の一子がアタリ(あと一手で取られる状態)になっているため、白がそれを取るとこのような形になります。
ん?おや、今度はいま打った白石がアタリになっていますね。
このまま取られっぱなしでは損ですから、やられたらやり返す。
当然取り返しますよね。
すると、ん?
また元の形に戻ってしまいました。
ということはまた黒石がアタリになっているから・・・
いい加減にしなさい!
このままではどちらかが根負けして諦めない限り永遠にこの争いが続いてしまいますね。
永遠に終わりそうにありません、これでコウの由来がわかっていただけたと思います。
さて、このままだと同型反復が繰り返されて本当に終わらない、囲碁ではこのコウの形の時は石を取られた側は、すぐにその石を取り返してはならない。という決まりになっています。
どういうことかというと
先ほどのように白が取ったこの形で、黒はその右のところへすぐに打つことはできません。
一旦、黒1と別の場所に打って、白2と応じてくれて、もう一度自分の手番になった時にやっと取り返すことができます。
その後、黒5のように打つなどしてコウの形じゃなくなったらコウ争いは終了となります。
コウの醍醐味とは
一見、ルールを複雑化しているだけでただ面倒そうな印象を受けるコウですが、このコウこそが囲碁というゲームをダイナミックでドラマチックなゲームにしているのです。
コウには起死回生の逆転を狙う力や、必死の場面でなんとか粘ったりという力を秘めています。
このコウをうまく駆使することで明暗が別れたり、雌雄を決したりと囲碁の面白さに貢献しているのです。
AlphaGoとイ・セドルの対決でもきっとコウは出てくると思いますので注目してみてください。